日本経済新聞社、2006年刊。
競争戦略の教授(山田氏)と、ビジネス・アカウンティングの教授(山根氏)がタッグを組んで、競争戦略を財務的な側面から解説、分かりやすく理解させようという啓蒙書。
その狙いは悪くないし、解説も平易で分かりやすい。採用した企業事例が執筆当時の話題企業だったので、今では少し古い印象があるが、それも大きな瑕疵ではないだろう。
ビジネスモデル(ジレット・モデル)による競争優位のことや、ポイント制度のメリット・デメリットなど読者は読んで益を得るだろう。PPMやM&Aの話など、後半は大企業向けのセオリーとなっている。それらの戦略を実際に繰り出せる立場の人は多くないだろうが、教養として知っておいて損はない。
競争戦略に興味を持ったビジネスパーソンに適している良い解説書である。
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