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(株)パブラボ社より2011年8月25日発刊。
本書は、東日本大震災への政府各省庁の対応を、それぞれのトップに近い人物とのインタビューによりまとめたものである。
インタビューの対象は7人の副大臣、2人の大臣政務官に及ぶ。発刊日と併せて、これらの被インタビュー陣容を見ると、如何に本書がコンカレント(時代即応的)な書物であるかが分かる。政府の要職にあるこれだけの人物とのインタビューを取り付けた著者の意欲とエネルギーには敬服すべきものがある。
ユニークな書物ならではのユニークな見解や結論がもたらせる。東日本大震災という未曾有の大災害で、管キャビネットが如何に大車輪で立ち向かったか。動員した10万人という自衛隊は、総数の半分に上ったし、各省庁の対応は(温度差があるが)おおむね全力、全霊を掛けたものとして評価できる。
通常のマスコミでは皮相的、批判的にしかコメントされていなかった政府の対応の、全く異なる一面が本書では立ち上がる。
発刊へのスピードと切り口に、著者の素晴らしい見識とエネルギーを感じることが出来た。
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