――採用する外国人はどんな人たちですか。
斉藤 博士号や修士号を持っている人もいますし、文学などそれぞれの分野での専門家の先生も多くいます。
――厳格な教育者なのですね。
斉藤 その反対のイメージだと思います。教育とは厳しい修行のようなものではない、と私は考えています。興味のあるものを皆で知ろうではないか、というアプローチを取ってもらっています。選抜に当たって重視するのは、陽気で辛抱強く教えてくれる講師かどうか、という点です。日本人の生徒はシャイな子たちが多いので、その学習意欲を外向きに引き出してくれる、指導力のある講師を採用するように努めています。
――日本人講師には、どんな人がいるのですか。
斉藤 私自身イェール大学の大学院で博士号を取得していますが、ほかにアイビーリーグではプリンストン大学やブラウン大学を卒業した講師もいます。TOEICやTOEFLで満点を取った講師もいますし、博士号取得者も何名も在籍しています。
――J PREPで教えているのは小中高校生ですが、それぞれの学年の英語教科書を復習、予習するという教え方ですか。
斉藤 いいえ、J PREPでの英語教育は、日本の学年別英語カリキュラムに準拠していません。
――社会人向け英語スクールでは、「TOEICで730点取れるようにしよう」「英語検定2級を取ろう」などと標榜しているところが多いですが、J PREPはどんなコンセプトで英語教育を展開しているのですか。
斉藤 英語力そのものを向上させる、ということです。英語力のなかでも特に「先行逃げ切り型英語力への準備」ということを考えています。英語の4技能は、「読む・書く・聴く・話す」です。J PREPでは加えて「考える」の5技能を修得してもらいます。この5技能を学生時代から先行して培って、あとになって実践的な英語力が必要な時が来たら、ただちに活用できる英語能力の開発を狙っています。そうした準備がない人たちとは決定的な差ができる、つまり「逃げ切り」ができるのです。
言語を習得する上では、年齢に合った適切なアプローチで学ぶことが大切です。大学受験を学習のゴールとして設定するのではなく、本当に使えるレベルまで鍛えた上で受験を迎えるのが私どもの考え方です。そのために、クラスのなかで文法などを解説する日本人講師と、その実践をデモできるネイティブ講師とのチーム・ティーチングを多く行っていますし、iPadを使って自習できるアプリも開発して生徒に使ってもらっています。
(この項 続く)
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