島国に暮らすイギリス人がそのような歴史的、地理的要因に本能的に目覚めたのが今回のBREIXT選択につながったと見ることができる。
私に言わせれば、イギリスの大きな失敗はドーバー海峡を渡るユーロトンネルを開通させてしまったことだ(1994年)。これにより、列車はもちろん車も(列車に乗るのだけど)、イギリスと大陸を行き来できるようになってしまった。
ドーバー海峡という「堀」で守られていたイギリスといういう城砦の堀が埋められてしまったのである。こう考えると、BREIXTの自然で必然的な帰結は、入管管理の厳格化、つまりイギリスのヨーロッパからの再度の”適当な”孤立化ということになるはずだ。
一方、BREIXTにより、スコットランドとアイルランドの独立志向が高まってくる。まこと、「ヨーロッパの国境は永久に不定」であり、現代を生きている私たちもその経緯に付き合っていかねばならないのだ。
(この項 終わり)
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