2014年4月12日土曜日

本を書く (19) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎

大野晋先生は、
「やっぱり谷崎ですね」
と、谷崎文章読本をテキストに選ばれた。丸谷読本はまだ世に出ていなかった。

本物の文学作品や文学論を見分ける大野先生のお眼鏡は素晴らしく、学習院時代に先生の講莚に連ならされて貰った私はずいぶん影響された。

大野先生のような、国語国文の分野での大碩学と、私のような卑小な教え子は勿論比べるべくも無い。しかし国文学(日本文学のことを業界ではこういう)での三大天才を、私は私なりに次の三人だと思っている。
― 紫式部
― 井原西鶴
― 谷崎潤一郎

勿論それぞれに突出した偉大さもあるが、敢えて共通点を挙げるとすると、、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)