2009年10月31日土曜日

オリジナルで勝負しろ(1)

三鷹駅前では夕刻ともなると夜ごと路上ライブが行われる。毎夕異なる歌手の卵が声を張り上げているが、毎週のように見る顔に気がついた。「ハワイ生まれのハワイ育ち」という何だかわからない垂れ幕を掲げた、10代の男の子が演歌を披露しているのだ。まあ、高校は出ているのだろう。
通行人は足を止めるようなことは無いのだが、女性で手拍子を取って楽しんでいる人がいつも2名いる。何回か通り過ぎて気がついたのだが、あれは女親とおばあちゃんに違いない。つまり、一家で応援に来ているのだ。
路上ライブに親の応援?そう思うとずいぶん違和感を覚えた。「苦労も自分ひとりでできないのか」ということだ。
彼がいつもうたっている歌、それは「川の流れるように」である。ご存じ美空ひばりの最後の曲だ。
「路上ライブって普通、自作自演なんだろう?」とも思う。

やい、お母ちゃんとおばあちゃんを連れてくるな。そして自分のオリジナルで勝負しろい!

2009年10月30日金曜日

学習院の恥、学習院の誇り

鳩山由紀夫が首相として初めて代表質問に答えた。自民党の質問に対して「あなた方には言われたくない」と率直で力強く答弁。聞いていて、快哉を覚える。思い起こせば、国連での環境会議での堂々とした国際デビューのことだ。日本の首相が英語の演説であのように力強く語れた人はいなかった。終わってスタンディング・オベーションが起こるかと私は思った(起こらなかったが)。
鳩山由紀夫は学習院の先輩である、とはいえ中等科までしか在学していない。由紀夫氏とは私はすれ違いだが、弟の邦夫氏(彼も高等科まで)はたとえばグランドで野球をしていた姿を覚えている(私より2年?先輩)。
近年の日本の首相の多くが学習院出身だということをご存じだろうか。小淵首相は高等科までで早稲田大学に転じた。およそ、首相経験者で出来の良い人ほど早く学習院を見限るようだ。大学まで出たのは、麻生太郎前首相だ。二人とも英語をしゃべることになっているが、鳩山首相はなんせ、スタンフォードの博士様である。スタンフォードといえば、「アメリカの京大」だ。
麻生元首相は、スタンフォード「学部の中退」ということだ。
麻生氏が、OBの間で「学習院の恥」と言われているのも仕方ないことなのだろう。

2009年10月29日木曜日

とみん経営研(とみん銀行)セミナーアンケート

大変よい:53%、よい47%。

① 今度はぜひ1日セミナーを受けてみたいと思います。
② 単なるコンサルタント内容だけでなく、実践(実際の社長で体験されたこと)のお話が盛りだくさんで大変参考になった。
③ 戦略は立案だけでなく、実践の重要性が良く分かった。
④ 分かりやすい内容でした。
⑤ 具体的で良かった。
など。

10月22日とみん経営研究所で「立て直す経営戦略はこう作れ」というタイトルで半日公開セミナーを行った。アンケートの回答の一部。高評価で一安心。

2009年10月28日水曜日

 「企業はヒトなり」というのはウソですよ。

ミードではリストラをしていませんから、同じ商品と同じ従業員でやってこれだけ利益が違ったんです。企業はヒトだけじゃなく組織戦略が重要だということがわかりますよね。「ヒト」、それぞれの人に何をしてもらうかという「ジョブスペック」、ヒトやセクションなどの「組み合わせ」という組織の3要素をセットし、モチベーションを演出するのが経営者の役目だと考えています。

2009年10月27日火曜日

マーケティングを全学部の必修科目に

大学4年の親戚の子が内定をもらった。今年がこのような情勢なので「就職本」など著わしている叔父として助言を頼まれていた。私の本は「転職本」というか「キャリア・アップ」の本なので少しジャンルは変わるのだけれども。ともあれめでたい。
企業で幹部・管理職に戦略策定指導などしていると、その前段階としてのマーケティングの知識の欠如にいつも直面する。もう全く驚かない。読書課題としてマーケティングの入門本を指定することにしている。
思うのだが、大学の学部で政経や商学などの文系はもとより、理系や文学部までも、その卒業生の90%以上は企業に就職する。

「読み書きソロバン、そしてマーケティング」だと私は思う。大部分の学生が企業社会に飛び込んで来るのだから、全ての学部でマーケティングを必修科目とすべきではないだろうか。その必要は外国語どころの比ではない。

2009年10月26日月曜日

財務分析だけから合理性を持ってくる本来のMBAマネジメントとは異なると思います。

そもそも私は国文学出身。著書の中の一冊は小説ですからね(笑)。結局、戦略も判断力などすべての思考は言語でやるじゃないですか。日本語という言語を使い回す訓練をされてきているので、政治経済出身のマネジメントとは大きく違うんです。私がいちばん重要視しているのは、組織戦略なんですよ。とにかく社長は一人では何もできません。会社全体の組織をいかに組み合わせるかが大切です。

2009年10月25日日曜日

恩師大野晋(国語学)の伝記本

孤高 国語学者大野晋の生涯」(東京書籍)著者の川村 二郎という人は、朝日新聞の元編集委員で「大野番」の人だったらしい。

大野先生は、私が学習院大学国文科で最初のゼミの先生。その秀抜としか言いようのないご授業に、「国文なら学習院が日本一」(当時、教授陣のこと)という思いを強くした。本当に偉大な国語学者だった。
上掲書のアマゾンでの読書評から。
   「大野晋の本を読んで、「日本語の起源はタミル語なのだが、保守的な学者によって認められないままでいるのだ」と思っていた。大学学部・大学院で本格的に言語学を学ぶ機会を得て、様々な疑問を持つようになってきた。「日本語の起源はタミル語では『ない』」ということを証明することはできないが、日本語とタミル語が親縁関係を持ち、何らかの形で人や言葉が移動してきたことは、少なくとも今の言語学の手法では証明できないと考えるにいたった。

私も大野チルドレンの一人だが、大野先生のご不満は、タミル語説に対して言語学側からの本格的な論駁が無いということだった。この評を書いてくれた言語学者の方もどうして本格的に論文などで指摘してくれないのだろう。「語る価値なし」ということなら、どうして大野タミル語学説はあれまでに(無人の荒野を行くがごとく)流布してしまっているのだろうか。

2009年10月24日土曜日

東洋経済連載(3)山田さんが着任した途端、利益が出ています。 

(問い)ミード社でも、成果を上げておられます。99年上期は5億3000万円もの赤字があったのに、下期に山田さんが着任した途端、利益が出ています。

(山田)着任して早々に「誰もC顧客のところへは行くな、注文は電話をもらってとりなさい」とう指令を出したんです。

http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/4ade4cccf4f028c5281f0c95b7e23e51/

2009年10月23日金曜日

次世代経営チーム 発表大会挙行

夏から足掛け5か月に渡り展開してきた次世代経営チーム育成プログラムが無事終了した。
売り上げ規模50億円の食材商社。
次期社長となる現常務、それを支えるべき部課長7名、計8名が個別戦略をプレゼンテーションしてくれた。会社全体に共通する重要問題が炙り出された。

それぞれの自部門課題に対し、解決策、派生問題想定、同対応策の順で、熱く改善提案を展開してくれた。夏の段階では、戦略どころかマーケティングの概念も乏しかったメンバーの成長に感慨。
数か月後に進捗状況などをチェックすることを依頼される。メンバーも私も達成感がひとしお。懇親会も盛り上がった嬉しい秋の宵。

2009年10月22日木曜日

とみん銀「立て直す経営戦略」

20名ほどの社長や管理職が集まってくれた。 サプライズだったのは、学習院高等科ボート部で一年後輩だったS社長が来てくれたこと。
「2代目オーナー社長として、現在会社が転機となっているので、山田先輩の話でヒントを得られれば」。
「どこが参考になった?」と聞いたら、
「オペレーション戦略(現場でのやり方)の部分がおもしろかった。もっと聞きたかった」。
半日コースなので、私も個別戦略の説明にはメリハリをつけてしまっているので申し訳なかった。

フルに1日の公開コースということなら、東京では11月19日(木)に行う。
http://www.murc.jp/seminar/tokyo/detail.php?as=2697
2回来ていただくのも申し訳ない気がするが、今回でいえばIさんという副社長は何と3回連続で私の公開セミナーに来てくれている。下手な話は出来ない、と身が引き締まる。

2009年10月21日水曜日

旧知の大槻忠男氏、アデランス新社長に

大槻忠男氏とは外資の経営者だったという他にも共通点がある。私が短期間副社長をしていた日本DBM社(ドレーク・ビーム・モリン:再就職支援の最大手会社だった)の社長だった(私とは別の時期)。
この時、創業オーナーのT氏と経営権の確保のため、壮絶なプロキシー・バトル(委任状争奪戦)を演じた話しは知られている。大槻氏のオフィスで直接うかがった、「海外の株主まで訪ねてお願いして、獲得率50%を超えた」という話には驚嘆した。

アデランスも、投資ファンドからの派遣経営者と言うことで、私がキッチンハウス社を預かったのと同じ構造だ。大槻氏は日本ペプシコ社の社長までなさった方で、スケール感のある経営者でもあり、是非企業再建の実を上げていただきたいと思っている。

2009年10月20日火曜日

新ホームページを立ち上げました。

昨夕、新しいホームページを新しいサイト(URL)で立ち上げたことを、旧知の皆様にお知らせしました。
Bindというホームページ作成ソフトを買ってきたのが9月の末、試行版作成まで2週間ほどかかりました。大変面白く、ゲームソフトをやる感覚で、根を詰めて一気に完成させました。
素人が作ったとは思えない出来栄えと自賛しています。何より自分でいつでも細かく修正や追加ができるのがよい。このブログまでホームページの方に自動収載できて、びっくり。
http://senryaku.p1.bindsite.jp/

2009年10月19日月曜日

東洋経済コラム第2回 やり方を変えて売上3倍

過去3年間で150億円から75億円まで半減していた売り上げを、96年第4四半期に着任されて翌年すぐに前年比35%増まで伸ばしています。どのような手を打たれたのでしょうか。 


簡単にいえばやり方を変えたわけです。
98年の業界成長率はマイナス13%と、今と同じような厳しい状況だったのですが、当社だけ売り上げが対前年比50%増、離任した99年には200億円を超えていました。3年かけて売り上げを3倍強に伸ばしたというわけです。 
http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/690c9de9795dbd5d359cff5f569e6bbc/

2009年10月18日日曜日

明治の教養人の漢文素養に再嘆

戦略策定指導をしている会社のオーナー会長から座右の書ということでご恵贈いただいたのが、「生きがいの探求」(出口日出麿、天声社)。故出口師は大本教の三代教主補だった人だ。
同書を通読して、改めて明治人の漢文素養に圧倒された。同師は戦前京都大学の文学部を出ている。
出口師の書きぶりは基本的に雄渾な和漢混淆口調なのだが、突然砕けたざっくばらんな口語表現になったり、散文詩が入ったりと、その表現が自由自在だ。それらを可能にしているのが、漢詩漢文への素養であることは間違いない。国文学出身の私にはよく読みとれる。
森鴎外、夏目漱石あたりでこの美質は日本の文学人、あるいは一般教養人からは失われてしまった。今、自殺する時に誰が「巖頭之感(がんとうのかん)」(藤村操)のような文章を残せることだろうか。
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%AE%E6%8E%A2%E6%B1%82-%E5%87%BA%E5%8F%A3-%E6%97%A5%E5%87%BA%E9%BA%BF/dp/4062016583

2009年10月17日土曜日

業種の違いは気になりませんでしたか。

無鉄砲なので気になりません。同じ業種をやっていても面白くないし、意味がないということです。 他の業種をやることで前のポジションでの経験値が生きてきます。どこの業種、業界に行っても、「山田はこのビジネスがわかるのか」と言う人はいるわけです。コンピュータランドにいたときも、文系の私に「コンピュータのことがわかるんですか?」と古手の幹部に直接言われたり、社内でコソコソささやかれたりしたものです。私からすれば、あなたたちが何十年と会社を動かしてきた結果、大赤字となったのでしょう、今までのやり方じゃダメだと本社が判断したから私が来たんでしょう、と思うんですよね。

2009年10月16日金曜日

人材会社のコンサルタントとは20年の付き合いになる

これからエグゼクティブとして転職をお考えの方には、コンサルタントの人と仲良くすることをお勧めします。中間管理職くらいまでは、転職サイトに登録をして声がかかるのを待つスタイルが一般的ですが、エグゼクティブの場合はそれだけではダメです。気が合い、自分を評価してくれるコンサルタントの人を見つけ、20年間くらい付き合うことが大切です。20年親しくするのでお年寄りではなく、自分と同じか若いくらいの年齢で伸びていきそうな人を見つけましょう

2009年10月15日木曜日

SMBCセミナーで「半日で分かる戦略構築」

SMBCコンサルティングのビジネスセミナーで講演。「半日で分かる経営戦略の再構築と徹底実践策」。結構盛況。
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/seminar/tokyo/month/200910/seminar_20090820-01.html

アンケートでは「内容はとても良かった」とほめてもらったが、「マクラが長い」との指摘も。アイス・ブレークのことだが、しゃべり方の技術についてはまだまだ改善しなければならない。

来週は、22日(木)とみん総研で「立て直す経営戦略はこう作れ」というタイトルで同じように午後半日セミナー。今日の指摘を生かしてみよう。
http://www.tomin-tmc.co.jp/new/s20091022.html

2009年10月14日水曜日

「プロフェッショナル経営者への道」

リクルートエグゼクティブエージェントのサイトに、1ページにわたり記事が掲載された。
http://www.recruit-ex.co.jp/businessleader/seminar/roadtoceo/00033/

「ヒト」、それぞれの人に何をしてもらうかという「ジョブ・スペック」、ヒトやセクションなどの「組み合わせ」という組織の三要素をセットし、モチベーションを演出するのが経営者の役目だと考えています。(続きは、上記サイトで)

2009年10月13日火曜日

移れば年収が500万円上がるというお話だったので、無鉄砲な私は引き受けたんです。

コンピュータランドではマーケティング・マネージャー兼ナショナルセールスダイレクターをやっていたのですが、年収はおよそ900万円。当時、ポント・データは顧客一つとれず苦戦していて、誰も受け手がいませんでした。移れば年収が500万円上がるというお話だったので、無鉄砲な私は引き受けたんです。当時、IT業界は露出が高く、実はほかにもいろいろな所からお誘いがありました。年間30のスカウト話があり、多いときで1日3回も別々のヘッドハンターから電話をもらいました。おかげさまで、マイクロソフト、ロータス、アシュトンテイトと、3大ソフト会社からもお声がかかりました。


http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/123ab3d768be8e19d4e6b608c9eb13c1/

2009年10月12日月曜日

37歳で外資の社長。社員は二人だけだった。

(問い)初めての社長業で、心掛けたことはありますか。 
当初は私と秘書兼経理とカスタマーサポートの3人しかおりませんでした。
売り上げがゼロでしたから、大事なのは速やかにお客様をとって売り上げにつなげることでしたね。ロイターやブルームバーグなどと同じ業態ですから、国際投資家や投資顧問会社に案内を出してセミナーをやりました。着任して3カ月目ごろに実行したのですが、すぐに野村証券さんが複数のターミナルを使う契約をしてくださいました。売り上げが伸びただけでなく、あっという間に黒字化し、3年で年間売り上げは4億円になりました。数字としては小さかったのですが、社員は10人ほどしかいませんでしたので、4億円のうち3億円は経常利益プラス当期利益という驚くべきパフォーマンスとなりました。
http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/123ab3d768be8e19d4e6b608c9eb13c1/

2009年10月11日日曜日

戦略と白兵戦

「次世代経営者育成」ということで、企業内で選抜型の研修をすると、営業畑の管理職が多くを占める。「ライン」で結果を出している中堅バリバリの人が選ばれるのは自然なことであろう。
ところがその人たちに「留意していることは」と聞くと、「客先との人間関係の構築、深掘りです」と答える人がいる。
でも、「ここから先は、それだけじゃあ困る」ということだ。
顧客への食い込みとは、戦争でいえば白兵戦の段階だ。
「これから」の皆さんは、兵をどのように展開して多くの敵との戦線を設定するのか、その兵站はどうするのか、などという文字通り「戦略的な見方、考え方」ができるようにならなければ、「次世代経営者候補」として成長して行けない。
私が口を酸っぱくして強調するところだ。変わってほしい!

2009年10月10日土曜日

ホームページを自作中です

本ブログを開始したのは2009年9月のことでした。これは、Google Bloggerを使い自分で設定して使い始めました。
ブログを自分で始められたので、味を占めてホームページも自分で作ってみようとしています。
現在ある私のホームページは5-6年前のもので、何より自分で手直しできないのがもどかしい。現在のホームページのURL:
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/~yamadao/

Bind3というホームページ作成ソフトを買ってきました。ところがこれが面白い。これ自体がゲームソフトのように面白く、はまってしまっています。
まあ、年内に新サイトがアップできればいいかな。終わらせるのが惜しいおもしろさです。そのうち公開しますので見てください。

2009年10月9日金曜日

英語に開き直れたのは、やっと49歳の時

今週、外資のマネージャーたちに、英語の上達について話した。外資に働き、キャリア開発を志す以上、誰でも興味がある分野だ。
留学してMBAを取得し、母校サンダーバードでは短期ではあるが教鞭まで取った身である。37歳から外資の社長を務めてきた。その私が話したことは、
「49歳になるまで英語に自信が無かった」。
英語でのディスカッションは居心地が悪かったし、パーティ・トークにも積極的になれなかった。
ところが49歳で、パワーポイントを本格的に使う「スライド・プレゼンテーション」を習得し、この視覚材を使いきることを徹底的にマスターした。50代、日本で「プレゼンテーション」という雑誌が創刊された時、第3号の巻頭特集は「山田修さんのプレゼンテーション」という記事だった。

あの雑誌がその後廃刊となったのは、私を取り上げたせいだろうか。

2009年10月6日火曜日

東洋経済サイトにコラム連載開始

東洋経済のサイトに「CEOへの道」としてコラムの連載が開始された。
第1回目の副題は「転職のコンサルタントの人とは、20年間付き合いましょう」。
インタビュー形式で、始まりは
  ―22年間で社長を6回も務めていらっしゃいます。バブルの上り坂の頃から現在に至るまで、いわば激動の時代を経営者として生き抜いてこられました。まず、1987年、37歳でポント・データ・ジャパン(以下ポント・データ)の社長になった経緯を。。。
http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/123ab3d768be8e19d4e6b608c9eb13c1/

2009年10月5日月曜日

社長は社員とランチに行かない?

本日、次世代幹部育成プログラムを展開指導している会社の専務とお話した。その方が「私は代表取締役となった時から、社員と昼食に出ないことにした」とおっしゃった。
サラリーマンにとって、誘い合わせてお昼に出るのは息抜きであり、普通はコミュニケーションの場だと考えられている。
「一般社員と一線を画する時が来た、と思ったのです」とおっしゃる。「誘う時は報告を聞く時か、何か改めて通告する時だけにしました。そして私が必ず払います」と結ばれた。
「それが普通でしょう?」と聞かれて、「そんなことはありません」と私。
それを実践しているのは私くらいかと思っていたからだ。社長さんが集まるトップ・セミナーなどで、私が「三社目での社長の時代から、社員と同道してのランチ外食は一切控えるようにした」と告げると、多くの経営者の方が「何もそこまで」という反応だった。
本日は同じ経営哲学の同志を見つけた。「社長のお一人様ランチ」の哲学についてはいずれ書こう。

2009年10月4日日曜日

次世代リーダーの選抜型育成が盛んに

2000年前後を盛んになってきた「次世代リーダーの選抜型育成」。
産能大の8月調査によれば、43%の企業がそれを実施していて、「今後予定している」も含めると、回答企業の三分の二に及ぶという。
同調査によれば
「経営の力の弱さとは、言い換えれば経営者、ビジネスリーダーの弱さ」
であるという。そして
「適性のある人材を早期に発掘し、重点的な育成を行っていかなければならない」
としている。
http://www.hj.sanno.ac.jp/cgi-bin/WebObjects/107c2074456.woa/wa/read/11ef2fafb92/

2009年10月3日土曜日

カリスマ経営者、新将命(あたらしまさみ)氏を訪ねる

「伝説の外資カリスマ経営者」と評される新将命氏のご自宅を、当方も一家でお訪ねした。
新(あたらし)さん、と呼ばせていただいているように、氏は私のメンターであり経営実践の師匠でもある。日本ジョンソン&ジョンソンの他、大手外資数社で社長を務められてきて、著書は30冊近くに上る。
私との付き合いは、1994年に出版した「MBA、それからの十年」(日本実業出版社)の帯に推薦文を頂いて以来。
フィリップスではフロアを別としたが、2年ほど親しくご指導いただいた。これからもどうぞお元気で私たちの指標となっていただきたい。
http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/a4256a62e88a61ccf31158213790ace0/

2009年10月2日金曜日

ビッグホリデー岩崎社長に学ぶ

(株)ビッグホリデー岩崎安利社長と久しぶりに会食。売り上げ規模数百億円、最大規模の独立系旅行代理会社を一代で立ち上げた創業経営者だ。
私とは何と40年ものビジネスの付き合い。そう、私が20歳の時に手がけた学生スキーバス事業の、バス手配側のパートナーとなってくれて以来のお付き合いだ。岩崎社長は当時もすでに社長で、20代半ばの起業家だった。
昨年以来の海外旅行不振に歯をくいしばって頑張っておられるが、「来年は持ち直すだろう」と、生来の明るさで語っていた。感心するのは、社員を鼓舞するのに、ご自分の弱みなどもさらけ出す「自己開示」をなさっていること、オーナー社長なのに、「社員には命令でなく、お願いする、頼むからやってくれと話す」と言っておられることだ。私とはスタイルが異なるが、芯の通ったそれこそ筋金入りの創業経営者である。