2014年3月31日月曜日

本を書く (18) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎 (書評195)

実は、川端文章読本では
「話すように書け」
というのが基本的なアドバイスだった。

丸谷文章読本では、一方それは
「気取って書け」
と、真逆を言っている。

始まりと言える谷崎文章読本では、
「分からせるように、そして記憶に残るように書け」
と、その要諦を綴っている。

文章読本を著した作家や批評家は三島由紀夫を初め、他にも結構居るのだが、これが三大読本と言えるだろう。大野晋先生は、川端読本を「これは駄目だ」と一蹴された後、クラスでのテキスト選びのために大急ぎで三島読本と中村真一郎読本に目を通されたらしい。

「やっぱり谷崎ですね」
と、谷崎読本をテキストに選ばれた。丸谷読本はまだ世に出ていなかった。

(この項 続く、しかし飛び飛び)

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、3月31日(10)

平素は何かとお世話になり、篤く御礼申し上げます。
さて、

『本当に使える戦略の立て方 5つのステップ』(ぱる出版)

を上梓いたしました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4827208514
(アマゾン) 

新著は、経営戦略の立案法を「戦略カード」によって展開する技法を、実際のカードの記入例を豊富に使い、誰でも自社や自部門の戦略を立案できるという実用書です。

また、「発表テンプレート」が無料ダウンロード出来、作った戦略が簡単に発表プレゼンできるという所まで案内しています。 

昨年上梓しました『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(ぱる出版)はお陰様で、旧年中に6刷りを果たしました。前著が「戦略セオリー本」だとしたら、今回は「戦略実用本」という位置付けになります。

お近くの書店などでお手にとって頂ければ幸いです。

 

また、出版記念セミナーをご案内申し上げます。


本セミナーでは、

5月より始まります

経営者ブートキャンプ第9期の質問コーナー

も設けました。

会社の方、お知り合いの方などにご案内いただければ有り難く存じます。 

今後ともよろしくお願いします。

山田 修

女性経営者は増えるか(1)野村信託銀行に真保智絵(しんぽちえ)新社長

野村信託銀行に真保智絵(しんぽちえ)氏が社長就任するということで、週刊誌からコメントを求められた。

「これを機に日本で女性経営者は増えていくと思うか?」
私の答え
「ツバメが一羽飛んだだけで春が来たわけではない」

金融系で初の女性社長誕生は確かにめでたいことだ。しかし、私の見解では1部上場企業の製造業、つまり重厚長大産業に女性社長が誕生するまでは、まだまだそんな時代だなどとは言えないと思う。

それどころか、、

(この項 続く)

真保新社長のインタビュー動画

2014年3月27日木曜日

柳井正と孫正義を比較する?(3)

この二人の比較表を、週刊ポストのために用意して上げたので掲げておく。
 
 
孫 正義 56
柳井 正 65
異名を付けるなら
情熱 感性の天才
ひらめきー大胆不敵な買収
冷徹 犀利
『プロフェッショナル・マネジャー』(ハロルド・ジェニー著)に寄せた解説
基本的 事業性行
リスク・テイカ―
腹の据わった経営ギャンブラー
 
論理的なビジネス展開
自ドメインの中でビジネスモデルを精緻化、磨き込んできた
ビジネス拡大法の特徴
ドメインを急拡大、あるいはジャンプ
それまでの事業展開から大きく角度を変える、上げる
新規事業の積み増し型
ドメインを連続的に拡大
 
流れに沿った事業の更なる拡大
周りの人材
ヒトを巻き込む
ヒトたらし
人材豊富
ヒトが居着かない
猜疑的
山田修もスカウトされたことがある
CSR
東北大震災に対応、多額寄付だけでなくソーラー発電ビジネスも開始など
ソフトバンク・ユニバーシティ
社会貢献に興味
ブラック企業の非難など
自ビジネスに集中傾向
 
これから
まだまだ伸びる
業界の垣根、国境を越えて尚大幅に伸びていく可能性
アパレル及びその流通に特化していく、限界が近い
国内問題で足が止まる
 
 
(この項 終わり)
 
 


2014年3月25日火曜日

柳井正と孫正義を比較する?(2)

とある大手週刊誌というのは『週刊ポスト』のことで、早速今週発売4.4/11合併特大号に掲載された。
 
同号「特別読物 孫正義と柳井正 勝ち残るのはどっちか」。
52ページに私の見解が紹介されている。
 
詳しく述べると、、、
 
(この項 何回か続く)
 
 


2014年3月20日木曜日

柳井正と孫正義を比較する?(1)

とある大手週刊誌から取材を受けた。
「二人のカリスマ経営者を比較する特集をします。山田さんはこの二人をどう見ていますか」
というものだった。
 
二人は共に実質的創業者。柳井氏は正確に言えば小郡(おごおり)商事の2代目だが、それは街の洋品店。ユニクロを立ち上げたのはその後のことだから、実質的な創業者と考える。
 
共に兆と付く売上げをたたき出している、日本を代表する企業グループを育て上げ率いているので、尊敬すべきかつ端倪すべき大経営者であることは間違いない。
 
しかし、記者さんに答えたことであるが
「二人の経営スタイルは大きく異なっている」。
 
それは、、、
 
(この項 何回か続く)
 
 


2014年3月19日水曜日

2014年3月18日火曜日

本を書く (17) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎 (書評196)

川端康成『文章読本』を教材にして始まった大野晋クラスだった。

ところが、クラスが始まり第2講目で大野先生が
「これは全く駄目ですね、使えません」
と、言い放ち教材変更を宣言された。川端文章読本を大野先生も私たちと一緒にクラスのために初めて紐解いたらしい。それなりに楽しみになさっていたのだろう。

丸谷文章読本によると、川端のそれは代作だったという!それでは川端文学のあの瑞々しさの秘密が顕されたわけがない。

大野先生は代わりに、谷崎文章読本をテキスト選択され、それをクラスで読み始めた。
「谷崎はやはり大したものだ」
と、大いにご満悦だった。

実は、、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年3月16日日曜日

本を書く (16) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎

国文科1年で「国文学概論I」として始まったクラスは、同期が二つに分けられ、私は大野晋先生のクラスに割り当てられた。40名のクラスで、ちょうど高校の延長の感じだった。今から思うと何という贅沢なことだったろう。ゼミではなく、1年坊主の割り当てクラスに大碩学が舞い降りた!

1960年代から70年代にかけて、大野先生は研究者として壮年期を迎えていた。印象は、誠実、明晰、舌鋒鋭いというところだった。
「真理の前には私も皆さんも等しく平等だ」
とおっしゃってくれ、その信条から怖いもの無しの学者でもあった。高い声で早口で分かりやすく畳みかけてくる。この人が頭の良いヒトだということは誰にでも分かったことだ。

この大野先生が国文科1年坊主のために最初に持ち出して来たのが、川端康成『文章読本』だった。

ところが、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、3月28日(7)

表紙デザイン。

2014年3月15日土曜日

『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』斉藤淳 書評194(3)

著者の斉藤淳氏は、何と元衆議院議員である。

そして何よりそのイェール大学で助教授を務めていた。英語や日本語の教授ではなく、政治学者である。同大で博士号を取得し、専門著作は第54回日経・経済図書文化賞を受賞したという、本格的な学者だった。

その方がなぜ私的な英語塾を?という向きは本書を開いて欲しい。また子供を本格的な英語使いにしたい、留学に備えさせたい、という向きには、斉藤塾の門を叩こうかという気にさせる、納得の一冊だ。
J PREP 斉藤塾

(この項 終わり)

2014年3月14日金曜日

『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』斉藤淳 書評194(2)

私がサンダーバードで日本語を教えたときは、同校では外国語の教育法としてオーディオ・リンガル(耳から口へ)メソッドを採用していた。そしてそれが米国の高等教育での一般的な外国語教授法とされていた。

本書での教育法は名付けてみればビジュアル・リンガル・メソッドということになるのだろう。

著者の斉藤淳氏の経歴がこれ以上無いようなユニークさで興味をそそる。というのは、

(この項 続く)

2014年3月13日木曜日

『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』斉藤淳 書評194(1)

(株)KADOKAWA、新刊。

英語に関する本は沢山読んできたが、これは内容的に新しく、また本格的。アメリカの超名門大学であるイェール大学で教えられている、留学生の英語をブラッシュアップする授業法という。

幾つもの特徴が挙げられているが、新鮮だったのが、「動画と結びつけて英語を学べ」というもの。文法や個々の単語の意味でなく、動画や視覚教材で示されたイメージと、そこで使われている英語文を全体として結びつけろ、それが理解しやすくかつ記憶に残る方法だという。

本書では、参考と出来る英語の動画(もちろん映画やアニメまでが示されている)がいくつも具体的に示されている。その意味で親切で実践的だ。著者が、東京で英語塾を開校して実際に指導を行ってきているからだろう。

私がサンダーバード大学院で日本語を教えていたときの、彼の地の教え方というのは、、、

(この項 続く)

2014年3月12日水曜日

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、3月28日(6)

『本当に使える

戦略の立て方 5つのステップ
「戦略カード」で立案・発表・実践が思いのままに』


2校刷りが出てくるのが遅れ、赤入れを忙しく行った。本日出版社に渡す予定。これで、著者の責任範囲は終了。表紙のデザイン挙がりを待っている。14日(金)に挙がってくる予定。

前著『本当に使える経営戦略、使えない経営戦略』(ぱる出版)の表紙デザインは本当に良かった。斬新で印象深く、著作の内容を的確に捉えて視覚化してくれた。新著の表紙デザイン、どんなものが挙がってくるか、とても楽しみ。

(出版になるまで、適宜報告していく)

2014年3月9日日曜日

経営者ブートキャンプ 戦略発表大会

経営者ブートキャンプの第8期の戦略発表大会が3月8日(土)に行われた。昨10月から7講に渡って展開されてきたコースの掉尾を飾る。

発表をしたのは10名。一人持ち時間35分。そのうち、発表を25分、コメントが10分。それぞれの発表の前に、2名のコメンテーターを指名しておき、発表が終わるとコメンテーターが責任コメントをする。時間が許せば、若干の応答となる。

再受講生で、元々戦略発表を行なわない形での参加者には、コメンテーターの回数を多くして、参加度を確保した。

また、コメンテーターでない参加者もその都度「コメント・シート」を書き込み、発表者への助言を残し、昨日の閉会式で全てのコメント・シートが発表者に渡され参考とされた。

数日中に今回の参加者のアンケートが帰ってくるので、また報告する。
テリー伊藤、佐村河内氏を「残念なオヤジ」と。

2014年3月7日金曜日

本を書く (15) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎

大野晋(すすむ)先生に私は昭和43(1968)年、学習院大学に入学したときから教えていただいた。先生からは幾千の教え子の一人だったろうが、私が受けた印象は強く、学恩は深く大きい。

学習院高等科から同大学への進学に当たり、私は迷うことなく国文科を選んだ。当時のこの学科の教授陣の顔ぶれは、まごうことなく日本一だった。高校生の私がこの分野の学会動向に詳しかったわけではない。ただ私は当時もハナが効いたとしか言いようが無い。

そして私の選択は、ピンポーン、ということだった。
何しろあの大野晋が入学の初めから私のクラス担当として現れたのである。

その大野先生が最初の教材として教えてくれたのが『文章読本』だったのだ!

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年3月6日木曜日

本を書く (14) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎


大野晋(すすむ)先生の出棺挨拶には井上ひさしが立った。奥様はしっかりした方だったし、壮年のお子様もいらっしゃったので、この異例の挨拶者にも個人との深いいきさつを窺わせた。

作家仲間や文壇では、
「丸谷才一と井上ひさしはいいな、大野晋が国語の家庭教師に付いている」
というやっかみが言われていたほど、三人は同志的で密な関係だったと言われる。
勿論、大野先生が師の立場だった。

週刊文春がタミル語と日本語起源説について大野先生バッシングのキャンペーンを張ったとき、その文春に井上ひさしと丸谷才一は敢然と大野先生擁護の一文を載せ、同誌の編集意図と全く異なる主張を寄せた。それは異様な光景だった。

そしてーそれが正しかったかは知らないけれど―二大作家のどちらかが
「このような不当な大野批判を続けるなら、自作品を全て文藝春秋社の刊行物から引き上げる」
とまで申し入れ、事態は収拾に至った。週刊文春が矛を収めたのである。文春ほどの出版社が、外部からの指摘により筆を折ったのは他に同社雑誌マルコポーロ廃刊事件くらいだろう。

大野先生と私とは、、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年3月5日水曜日

ブックスキャン著者インタビュー

(C)キタムラ サキコ
過日都内で収録されたインタビューが掲載された。
記事へのリンク

タイトルは、
『「戦略」を、より多くの方に知ってもらいたい』。

流麗なポートレート写真が5葉も掲載されている。若々しく、元気そう。笑顔がいい。カメラの北村咲子さんの腕がいいからだろう。北村さん、そしてインタビューしてくれた沖中幸太郎さんありがとう。

2014年3月4日火曜日

本を書く (13) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎 (書評195)

その丸谷才一『文章読本』には、大野晋(すすむ)先生が解説を寄せている。

同書の初出は1980年とあるから、大野先生の筆致には、著者丸谷への親密さはまだ窺えない。もしかしたら、この本の解説執筆を以て二人の親交が始まったのではないか。

私が上野の寺に駆けつけたときは、大野先生の告別式は既に始まっていた。教え子やファンが作っていた列の末尾に並ぶと、式場から弔辞が外に向かってもスピーカーで流されていた。

しばらくそれを聞いていたら、尋常ならないその挨拶の作法に驚いた私は、前に並んでいたたぶん学習院大学国文科の先輩だろう小母さんに声を潜めて尋ねた。
「あれは、、一体どなたですか?」
小母さんは私をたしなめるように小声で教えてくれた。
「あなた、あれは丸谷才一ですよ、、」
ベストセラー『挨拶は難しい』(朝日文庫)の著者が一世一代の弔辞を捧げていたのだ。

(この項 続く、しかし飛び飛び)

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、戦略、3月下旬(5)

『本当に使える

戦略の立て方 5つのステップ
「戦略カード」で立案・発表・実践が思いのままに』


ゲラの赤入れは、無事週末に完了。出版社に郵送した。

A5サイズ本。いつものより少し大きい。横組み。図表やイラスト、戦略カード肉筆実物サンプル、発表用ファイル記入例などが多いことから、そのようにした。イラストが30以上も入り、テキストの概念を視覚的に補助しながら進行する。読みやすいのでは。

何より、戦略カードを使っての経営戦略立案の実用書としたつもりだ。
 

(出版になるまで、適宜報告していく)

2014年3月3日月曜日

本を書く (12) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎

よい文章を書くにはどうしたらいいか。

まず小説家として私が感心して初めに指を折るのが、丸谷才一だ。丸谷は寡作な小説家で、忘れた頃、何年かに一度長編小説を発表する。

『たった一人の反乱』 、『女ざかり』、輝く日の宮』 などを初めて開いたとき、その都度思い知ったことは、
「これはとても叶わない、マネすることも出来ない」
ということだった。プロならでの至芸に舌を巻く。

私は国文科出で、学生時代に私の周りには小説家志望のモノが居ないことはなかった。私自身、著書の中で1冊は小説(但しビジネスもの)がある。文章について一家言を持っているつもりでもいる。しかし、丸谷の新しい小説を読むたびに打ちのめされた。
「この小説家は明らかに特殊な才能を持っている」
と、いつも、何回も思い知らされた。

そんな丸谷才一が『文章読本』(中公文庫)をものしている。文章に気を配りたいヒトなら、誰でも手にとって味読参照すべき一書と言える。その丸谷『文章読本』には、、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)

『プレゼンのルール』箱田忠昭 書評193(2)

何がいいかというと、この本自体がプレゼンテーションのように構成されていることだ。一つの項目が、見開き2ページで進行し、101の項目で構成されている。

見開きの一項目が、箱田さんの講義でのスライド一つに相当するようだ。そして、分かりやすく説得される。使われているイラストや図も、箱田さんのセミナーでスライド投影されるモノが多く、私には既知感と納得感がある。

大真打ちの落語家の十八番(オハコ)を本によって再体験しているがごとくの書物である。実用性が極めて高い。おすすめ。

(この項 終わり)

2014年3月2日日曜日

『プレゼンのルール』箱田忠昭 書評193(1)

『あたりまえだけどなかなかできない プレゼンのルール』明日香出版社、2008年刊。

経営者ブートキャンプの最近クラスで特別講師で来て貰った箱田忠昭氏の著書。

日本のプレゼンテーションの元祖草分けの箱田さんに今回「社長のためのプレゼンテーション」というテーマで登壇願った。

特別講師を御願いすると、ご著書のどれかを課題図書としてクラスで配布する。場合によっては事前課題として、感想文を皆に書いて貰うというシステムだ。

この本は私が選んだ。100冊以上をものされている箱田さんの著書の中で、アマゾンで7番目の売れ行き。プレゼンについて幾つも出されている箱田さん本の中で、最新、最好調のご著書。

何がいいかというと、、、

(この項 続く)

2014年2月27日木曜日

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、戦略、3月下旬(4)

3月下旬に次の本を出す。
『本当に使える

戦略の立て方 5つのステップ
「戦略カード」で立案・発表・実践が思いのままに』


26日(水)にゲラが出た。1週間のビハインド。出版日は確定して動かさない、というので赤入れ校正の時間にプレッシャーが来た。いきなり赤ペンを握って机に張り付いている。

 

(出版になるまで、適宜報告していく)
すき家 並盛り 10円値下げ

2014年2月25日火曜日

箱田忠昭 カリスマ講師 経営者ブートキャンプに登壇(2)

3時間にわたって展開された特別講義は、「さすがカリスマ」と言うべきものだった。
15名ほどの参加者を言ってみれば手玉にとって、思うようにクラスを進行していく。いろいろやらせて飽きさせないどころか、ぐんぐん引き込んでいく。
 
箱田さんのインサイトラーニング社では、私も末席の戦略講師(何と副社長講師としてもらっている)として紹介して貰っている。5年前に同社講師となったときに、箱田さんの名講義を後ろで陪席として何度も勉強させて貰った。今回久しぶりに聴講参加させて貰って、衰えないどころが磨きがかかったその芸に感心した。落語家の大真打ちの風情と言ったらよいのではないか。経営者ブートキャンプの参加者の皆さんの満足度もとても高かった。
 
(この講 終わり)
 

2014年2月23日日曜日

箱田忠昭 カリスマ講師 経営者ブートキャンプに登壇(1)

経営者ブートキャンプの8期も、第6講と大詰めに近づいてきた。2月22日(土)に迎えた特別講師は箱田忠昭氏。タイトルは「社長のためのプレゼンテーション」。
個人的にも親しくさせて頂いている箱田さんが、ブートキャンプに今まで登壇していなかったのが不思議なくらいだ。箱田さんは、言わずと知れた「日本一のカリスマ講師」。コミュニケーションとプレゼンテーションの分野では草分けの大家である。何と優に100冊以上の著書がある。
 
またインサイトラーニング社の創業社長で、その前は著名外資を渡り歩いて、イブ・サンローラン日本支社長でもあった。まことに「経営者が経営者を教える」ブートキャンプにjust fitの先生である。
 
3時間にわたって展開された特別講義は、、、
 
(この講 続く)
 

2014年2月22日土曜日

『戦略の立て方 5つのステップ』 次作、戦略、3月下旬(3)

3月下旬に次の本を出す。タイトルが決まった。


『本当に使える

戦略の立て方 5つのステップ


「戦略カード」で立案・発表・実践が思いのままに』

 

(出版になるまで、適宜報告していく)

2014年2月21日金曜日

本を書く(11)

出版する本のタイトルは、どのように決めるのか。正直、今まで自分が付けたタイトルが採用された試しがない。

出版社が決める。これはとても強い原則のように思われる。出版社の中でも、タイトル決めには編集よりも営業の意向が強く作用する。というのは、本の売れ行きにタイトルがとても重要だからだ。

このような事情から、著者本人には気恥ずかしいようなセンセーショナル的なタイトルとされたことが多いわけだ。

ちなみに、処女作の自タイトルは『アリゾナの青い空』だったが、新潮社の鍋谷契子副編集長に
「あ、これは使えません」
と一蹴されて『アメリカンビジネススクール決算期』
となった、というか、されてしまった。

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年2月18日火曜日

次作、戦略、3月下旬(2)

3月下旬に次の本を出す。

経営戦略初心者の方にも取っつきやすく、分かりやすい、、。一番は漫画か。その次は「もしドラ」路線か。

戦略などという、セオリーが先行しそうなトピックで、分かりやすい表現を求めるとなるとどうするか?

今回は思い切ってイラストや図を多用することにした。言ってみれば、このブログのような構成を目指している。もうすぐゲラが出てくるということで、どんな具合に編集があしらってくれたか、大いに楽しみだ。

(出版になるまで、適宜報告していく)

ジャンプ団体 銅 ソチ

2014年2月16日日曜日

次作、戦略、3月下旬(1)

3月下旬に次の本を出す。前著に引き続いて経営戦略に関するモノだ。

今度の本は、出来るだけ多くの方に読んで頂きたいと思った。対象も、だから経営者や幹部などのトップだけでなく、部門を預かった新任管理職の方から参考にしてもらえる内容、そして構成や表現を目指した。

経営戦略というと、コンサルタントや経営学部を出た一握りのビジネスパーソンくらいにしか活用してもらっていないと思うのだけど、事業やビジネスに責任を持っている全てのヒトに使ってもらえる実用書があってもいいのではないか。

(出版になるまで、適宜報告していく)

本を書く(10)

1987年に処女作を世に出してくれた新潮社の鍋谷契子副編集長は、実は大物編集者だった。

昨年だったか、松本清張の没後だか生誕だかを記念するNHKの1時間を超える番組があった。その半分近くに鍋谷さんが登場して、清張の思い出を語っていた。「清張番」としてあの大作家をプロデュースしていたのが鍋谷さんだった。

鍋谷さんが当時私に語ったことがある。
「作家の文章も私が手を入れます、直します。着想や構想は、それは作家にしかできませんけれど、、」
でも文章は私が、という言外の自負が出ていた。

そんな鍋谷さんに見いだして貰った私も運が良かったのだろう。


(この項 続く、しかし飛び飛び)
真央 3回転半決め好調

2014年2月12日水曜日

本を書く(9)

数日して鍋谷さんから電話が来た。
「山田さん、全部読んでみたいので、残りを書いて貰えますか」
私は図々しく答えたモノだ。
「お宅で出してくれるなら、書きます」。

鍋谷さんは電話口で少し詰まって、そして言った。
「それではウチで出しますから、書いてください」

こうして私の処女作『アメリカンビジネススクール決算期』は世に出て、ベストセラーとして迎えられた。1987年のことだった。

新潮社、新潮社、それはクォリティーという点では岩波書店に次ぐような業界ビッグネームである。私の出版歴がここから始まり、商業的にも成功したことから、今に至るまで私の拙著作が刊行されることに大いに有利に働いている。

鍋谷さん、ありがとう。今はどうしておいででしょう。この鍋谷さんという人は実は、、

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年2月11日火曜日

『魂の経営』 古森重隆 書評192(6)

もう一つはもちろん、責任経営者としての古森氏の「覚悟と責任」だ。

オーナー経営者でもないのに、古森氏の使命感は恐るべきものが有る。そして注目すべきなのは、氏が経営責任者CEOとして富士フイルムの未曾有の危機に遭遇する前から、つまり中間管理職の時代から既に古森氏の会社に対する忠誠度、使命感が群を抜いていたと言うことだ。それがあるからこそ、同氏はトップまで辿り着いたわけだし、本書で同氏は一般ビジネスパーソンにそのような自覚を持つことを啓発している。

経営者の最低要素であり、出発点が「覚悟と責任」であることを再確認しつつ、本書の書評を終える。経営に関して志を温めている皆さんに是非勧めたい。

(この項 終わり)

NY行きの全日空機 緊急着陸


2014年2月10日月曜日

『魂の経営』 古森重隆 書評192(5)

「有事に際して経営者がやるべき4つのこと」とは、
1) 読む
2) 構想する
3) 伝える
4) 実行する
と、著者は指摘している。とても説得力がある。

同じ市場環境に遭遇して、一方の雄コダックは倒産し、富士フイルムは第2創業的な大きな変換と飛躍を遂げた。この差は那辺にあるのか。本書を読んで私は2つの経営資源で差異が有ったと思う。

一つは、メーカーとしての実物製造実態か。コダックは銀塩フィルム以外は、たとえばデジタル・カメラは外部からOEM調達して本格的な自社製造としなかった。一方富士フイルムは自社の製造設備、製造技術、そして社内技術を保持したので、「転地」に対応出来た。

もう一つはもちろん、、、

(この項 後1回)


『魂の経営』 古森重隆 書評192(4)

生き残り分野に辿り着くのに、自社だけの技法と判断で意思決定したのは、すばらしいことだった。

さらにこの決定を成すに当たり小森氏は、はっきり現下の状況とそのタイミングでの意思決定の重要さを認識していた。そして「第2の創業」と自覚的な用語で大きな舵取りを断行した。

本書で同氏は「経営者として鼻が効く」という表現をしているが、それはまことに重要な資質と言える。危機遭遇時の企業経営者に求められる資質として、同書で小森氏は
「有事に際して経営者がやるべき4つのこと」
を挙げている。
それらは、、、

(この項 続く)
アップル、信頼は買い戻せない


2014年2月9日日曜日

『魂の経営』 古森重隆 書評192(3)

銀塩フィルムを離れて小森氏が事業展開したのは、次の6つの分野だった。
ー デジタルイメージング
― 光学デバイス
ー 高機能材料
ー グラフィックシステム
― ドキュメント
― メディカル・ライフサイエンス

化粧品など、銀塩フィルムのメーカーからは遠いところに来てしまったように見えるが、それは実はメディカル・ライフサイエンス事業の範疇に入る。

この6つの生き残り分野に辿り着くのに、小森氏は独自の方法論を採っていて、それは注目と賞賛に値する。自社が所有する「技術」と「市場ニーズ」を組み合わせた「4象限マップ」なるものを考え出し、そこに各要素をプロットしてみて取捨選択したのだ。

これは、自社の経営資源の棚卸しをしたことなのだ。戦略的に進んで行く方向をシステマティックに意思決定している。そして、コンサルなど入れることなく、自社だけの技法と判断で意思決定したのだ。すばらしいことだった。

さらに、、

(この項 しばらく続く)


2014年2月8日土曜日

経営者ブートキャンプ、5月から第9期が

現在走っている第8期は順調に進行して、3月の戦略発表大会で終了する。

第9期の日程が発表された。
第1回  2014年5月17日(土)
第2回  2014年5月31日(土)
第3回  2014年6月21日(土)
第4回  2014年7月12日(土)
第5回  2014年8月2日(土)
第6回  2014年8月30日(土)
第7回  2014年9月13日(土)
各日10:00~17:30

経営者ブートキャンプ第9期詳細と申し込み

『魂の経営』 古森重隆 書評192(2)

富士フイルムの救世主となった経営者による待望の書にて、著者にとっては処女出版。

小森氏が群を抜いて優れているところは、再生経営者に「ならなかった」ところだ。群を抜いて好調で業界を制覇していた富士フイルムを、ドン底に落ち始める前から社内に危機意識を植え付けて、舵を切った。

業態の一大転換は、近頃の経営学会では「転地経営」と名付けられている。つまり、従来事業のドメインから離れたところで多角化を実践した、ということなのだが私はそれは違うと思う。

というのは、、、

(この項 しばらく続く)
米国人、北朝鮮で労働収容所へ

2014年2月7日金曜日

『魂の経営』 古森重隆 書評192(1)

東洋経済新報社、新刊。

富士フイルムの救世主となった経営者による待望の書。ジャック・ウェルチ『我が経営』(日経ビジネス人文庫)以来の、経営者自身による最高の教訓が含まれる経営実践教書である。

コダックと並んで、富士フイルムは世界を2分する写真フィルム・メーカーだった。
「トヨタから車が消えた」
とは、古森氏が社内で危機感を煽るために使った表現と本書にある。
カメラがディジタルに移行して、銀塩フィルムは(ビジネス規模的には)この世から消滅したと言ってよい。その大きなうねりの中で、一方の雄コダックは為す術なく消え去ってしまった(2012年に連邦破産法を申請した)。ところが、富士フイルムはその危機を乗り越え、業容を全く一新し、今や絶好調である。

彼我の差異は何処にあったのか。渦中の、そして最高経営責任者だった著者が初めての著書となった本書に書き下ろしている。全ての経営者や幹部に必読の一冊と言える。

まず、、、

(この項 何回か続く)

2014年2月3日月曜日

本を書く (8)

後に『アメリカンビジネススクール決算期』というタイトルが付けられた処女作を半分くらい書いたところで、神楽坂にある新潮社を訪れた。

受付で「持ち込み原稿があるので、どなたかに読んで貰いたい」と告げると、そんなことは結構あるのか、少しも驚かれもされず取り次いでくれた。

出版の副編集長という鍋谷契子氏が出て来てくれて応対してくれた。後で知ったことだが、鍋谷氏は同社で松本清張番の編集者で辣腕の書籍編集者だった。

私の原稿に目を通して
「それでは預からせて貰います」
ということになった。

数日して鍋谷さんから電話が来た。

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年2月2日日曜日

本を書く(7)

本を書く経緯?私の処女作は、37才の時1987年のことだったが、、

『アメリカンビジネススクール決算期』というタイトルで新潮社から出た。1983年に修了したサンダーバードにおけるMBA留学、その経緯を是非書いておきたくて、頼まれたわけでもなく書き始めた。

内容から、この本は文藝春秋社か新潮社から「出そう」と思った。「出るだろう、出してもらえるだろう」という謂われのない自負があり、実際そうなった。

(この項 続く、しかし飛び飛び)

2014年2月1日土曜日

ブートキャンプ・アライアンス

本日は経営者ブートキャンプ第8期の第5講を実施。

参加者の皆さんの間で、OBを含んでの実ビジネスが始まっていることを見聞きする。

「経営者の梁山泊」を標榜している当プログラムで、その現象はまことに喜ばしい。

経営者同士、心情的に理解し合い、ビジネス的には助言し合う。そして自然な成り行きとして時には実ビジネスが発生する。

これを私は
BootCamp Alliance
と呼ぶことにした。

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