銀塩フィルムを離れて小森氏が事業展開したのは、次の6つの分野だった。
ー デジタルイメージング
― 光学デバイス
ー 高機能材料
ー グラフィックシステム
― ドキュメント
― メディカル・ライフサイエンス
化粧品など、銀塩フィルムのメーカーからは遠いところに来てしまったように見えるが、それは実はメディカル・ライフサイエンス事業の範疇に入る。
この6つの生き残り分野に辿り着くのに、小森氏は独自の方法論を採っていて、それは注目と賞賛に値する。自社が所有する「技術」と「市場ニーズ」を組み合わせた「4象限マップ」なるものを考え出し、そこに各要素をプロットしてみて取捨選択したのだ。
これは、自社の経営資源の棚卸しをしたことなのだ。戦略的に進んで行く方向をシステマティックに意思決定している。そして、コンサルなど入れることなく、自社だけの技法と判断で意思決定したのだ。すばらしいことだった。
さらに、、
(この項 しばらく続く)