後に『アメリカンビジネススクール決算期』というタイトルが付けられた処女作を半分くらい書いたところで、神楽坂にある新潮社を訪れた。
受付で「持ち込み原稿があるので、どなたかに読んで貰いたい」と告げると、そんなことは結構あるのか、少しも驚かれもされず取り次いでくれた。
出版の副編集長という鍋谷契子氏が出て来てくれて応対してくれた。後で知ったことだが、鍋谷氏は同社で松本清張番の編集者で辣腕の書籍編集者だった。
私の原稿に目を通して
「それでは預からせて貰います」
ということになった。
数日して鍋谷さんから電話が来た。
(この項 続く、しかし飛び飛び)