日経6月16日朝刊で、佐治社長が次のようにコメントしている。
「デバイスを進化させ、そのデバイスで新しい用途を創る。わしらはずっとそうやってきた。今も技術はある。新しい用途をかんがえるだけでワクワクするで」
この期に及んで、無残としか言いようのないプロダクト・アウトの思想であり、技術者発想である。このような、「成功の復讐」に捕らわれて来た技術者上がりの経営者が、シャープの液晶テレビ事業を崩壊に導き、鴻海(ホンハイ)精密工業の軍門に下ってしまったではないか。
ジョブスも新技術や新デバイスに囲まれていた(自分で開発したわけではない)。しかし、それら既存技術などを組み合わせて新しいものを構築した。音楽産業を巻き込んでiPodの世界を構築し、携帯電話とOSを組み合わせてiPhoneに統合して世界に提出した。
それらの技術要素を持っていたソニーは、シャープは坂を転げ落ちていただけではないか。
「ワクワクする」だけではダメなのだ。「どうにか」しなければ。
どうにか出来なかったのでしょう?これから出来るとも期待できない。もう退出した方が良いのではないか。
本トピックについて、続編を8月29日に書いた。併せて参照されたい。 山田
返信削除http://yamadaosamu.blogspot.jp/2012/08/2_29.html