2012年6月26日火曜日

国際経営戦略研究学会、「実践としての戦略とその視覚」(2)

高橋正泰教授のご報告(というかご講義)では、SaP研究あるいは広く経営戦略研究で有効となるであろう一つのアプローチが「ディスコース」だろう、ということだった。

「ディスコース」とは、「言説」とも訳され言語で表現された内容の総体を意味する概念である。このご指摘にはとても同感した。というのは、私が提唱している戦略立案技法(戦略カードとシナリオ・ライティング)では、「思索の言語化」をシステム的に行っていくことで成り立っているので、ディスコースそのものなのだ。高橋教授は「ストーリー・テリング」でご説明しようとしていた。

教授のご報告の後で真っ先に私は挙手をし、質問をさせて貰った。それは、
「戦略の実践過程において戦略家(多くの場合CEO)の、組織に対する影響力、リーダーシップ、総体としてのコミュニケーション、それらの能力によって戦略の実践効率は大きく変わるのが現状だ」
など。

学会で発言するのはいつも緊張してしまって、まだ上手くできない。

(この項 終わり)

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