ベアリング・カルテルでNTN他2社と役員ら7人が公正取引委員会から検事総長に告発される。談合を申告したジェイテクトは免れる見込み。
NTNでは鈴木泰信前社長(現会長)が「談合はけしからん」としていたので、当初談合会議には出席していなかったと言われる。ところが、他の3社会議の後、1社とNTN担当者が会い合意内容が伝えられ、4社はほぼ同時に値上げしていたと報道された。
いずれ事態が進展していけば、高木社長はこの担当者を処分することになるだろう。その時、この担当者に対してどういう思いを持ち、どんな処遇をするか。会社のためを思ってと言うことだったので、「泣いて馬謖を斬る」ということになるのか。表面上は退職などさせて関連会社にポストを与えるのか。
しかし報道が事実なら、私に言わせればこのような担当者を「獅子身中の虫」という。トップが大方針を打ち出しているのに、足元ではそれをゆるがせにしている。この会社ではトップの方針が社員によって軽んじられているか、トップが心にもないことを口に出しているか、どちらかである。鈴木会長の面子も何も有ったものではない。
こんな社員の存在を憎み、放逐することでしか高木社長は経営者としての覚悟や矜持を示すことは出来ない。踏み絵が回ってきた。
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