2018年3月7日水曜日

61歳で起業、世界地図を売りまくり、発展途上国で井戸を掘りまくる松岡さんの野望(5)

――広告媒体ということなので、販売対象は企業ですね。

松岡 塾、学校、それから銀行や企業、JICA(国際協力機構)などの国際団体が毎年購入、配布してくれています。ロータリークラブやライオンズクラブでも購入していただいています。それぞれの顧客や関係先に配っていただいて、世界地図を見る習慣を付けてもらいたいと思っています。
学校なら家庭に配るので子供が世界を知るきっかけになります。トイレに貼られることも多いですね。

――広告媒体であり、啓蒙・教育媒体というわけですね。さすがに元教育者だと思います。

松岡 「読み書きそろばん」と言いますが、私は「読み書きそろばん、世界地図」と言っているんですね。世界地図を見ていることにより、知識が深まるだけでなく、世界への興味が湧き、大きな夢が育つのです。世界の人々に世界地図を見る習慣を持ってもらいたい、と願っています。

 坂本龍馬が勝海舟の暗殺を企てていたことがありました。ところが地球儀を見せられたことにより、日本の置かれた現状に気がついて、その愚挙を取りやめた、という話が伝わっています。世界の広さを知った龍馬自身が攘夷論者から開国論者に変わったことで、明治維新が成功し植民地にならずにすみました。

――世界地図に関するビジネスは御社独占なのですか。

松岡 独占ではありませんが、弊社はフルカスタマイズと名入れができる世界地図の制作販売について、最初に実用新案登録を行った会社であり、その世界地図の制作販売だけを行っています。そんな会社はほかに聞いたことがありません。

また、いろんな国にも行きましたが、細かく調べるような世界地図や地図帳はあっても、シンプルで楽しい世界地図はないので、弊社はシンプルで楽しく見たくなるような世界地図を考えて制作しています。

――それでは、英語バージョンなども展開なさったらいかがですか。

松岡 実は商品としては開発しており、海外での販路開拓を始めたばかりで、越境ECサイトも昨年末に公開したところです。

――どんな価格体系なのですか。

松岡 国内では500枚からお受けしていて、地図の下の段を自由につくれます。全体をオリジナル版でご発注いただくには5,000部以上からですが、その料金は60万円ほどです。この60万円のなかから、カンボジアでネーム入りの井戸を1つ寄付することができます。


(この項 続く)

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