2018年3月13日火曜日

伊調馨パワハラ告発者と貴乃花親方、シンクロし合う「告発ラリー」(1)

女子レスリングの伊調馨選手と栄和人強化本部長(AFP/アフロ)
元横綱日馬富士による傷害事件をめぐる日本相撲協会の対応に問題があったとして、1月に相撲協会理事を解任された貴乃花親方が、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出した。

 貴乃花親方のこの思い切った行動は、その約1週間前に女子レスリングの伊調馨選手が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワハラを受けているとする告発状が、同じく同委員会に提出されていた事実が明るみに出たことと無関係ではないだろう。

 前近代的な競技団体組織のなかで起こった2つの造反劇はまた、海の向こうで大きな動きとなっているセクハラ告発ムーブメントである「#MeToo」と軌を一にしている。権利意識に目覚めた被害者的立場の人たちが声を上げ始めている。告発された組織の側は自らの擁護に走っているが、社会人として私たちは声を上げた被害者側を強く支援したい。

(この項 続く)

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