残念な点(3):会社明け渡しで右往左往
シャープの年次最終損益(3月期決算)は、次のように推移してきた。
・11年:+194億円
・12年:-3760億円
・13年:-5453億円
・14年:+115億円
・15年:-2223億円
・16年:-2559億円
高橋経営で特に信が置けなかったのが15年で、当初の見込みはなんと300億円の黒字だった。それが終わってみれば巨額赤字である。
この情勢を受けてシャープ売却やむなし、ということになり、15年中に優勢だったのが産業革新機構の主導による救済案だった。例によって主体的に動こう、何か自ら打開策を打ち出そうということがなかった高橋経営陣は、産業革新機構案に従う成り行きだった。
そこに15年末になり、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)会長が待ったをかけたわけである。
(この項 続く)
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