2014年5月28日水曜日

LIXIL 無尽蔵の市場を拓け!(3)

このようにグローバルで大胆な戦略が展開されるようになったのは、藤森義明氏(62才)が2011年に社長兼CEOに就任してからのことである。

藤森氏はゼネラル・エレクトリック(GE)社で、あの20世紀最大の経営者と私も評価しているジャック・ウェルチの評価と薫陶を受けて育ってきた経営者だ。現にして名経営者、このままLIXILグループを3兆円、5兆円規模の企業に育て上げれば、孫正義氏や柳井正氏などと並ぶ「平成の大経営者」の道を登り詰めていくかも知れない。

住生活グループと称していた当時に外部からーそれも外資畑のー藤森を招聘、抜擢した潮田洋一郎オーナーも偉いが、それはまた別の機会に書きたい。

日本伝統的な製造会社であり、創業家が存する大メーカーで、外資出身の経営者が辣腕を振るっているのは、私事に引きつけてもまことに痛快だ。藤森義明の経営、刮目して見ていきたい。

(この項 終わり)