2012年12月27日木曜日

『世界の経営学者はいま何を考えているのか』 入山章栄 書評160(2)

 一番興味を持ったのは、「現在の研究動向では、一流ジャーナルに論文が載ることを研究者は目指している」ということ。これは自然科学系の動きと同じだ。

次に、それらのジャーナルに載る現代経営学研究の圧倒的な傾向は、統計処理による多数企業事例の取り扱い、ということだった。なにしろ、一つのことを言うのに、数百という企業の数値を入れ込むので、そうなると個々の企業は無名性のものとして扱われる。個別企業における経営行動特性の方には焦点がむけられない、ということとなる。

(この項 続く)

0 件のコメント:

コメントを投稿