2012年12月14日金曜日

日本原子力学会誌 技術者の発想を考える (3) 


技術の力

飯田は言う
「技術的素養を行使することをためらったり、反省する必要はないのである
飯田がここで書いている「市民との会合」で常識のある市民に批判されたのは当然である
 
飯田はこうも言っている
「『原子力が悪い』と繰り返される言い分に対して、原子力は単なる技術であり、そういってよければ『悪い』のは成熟していない人間社会の方だ」

しかし、人間社会の中で「技術」に対して一義的に責任を負うべきなのはそれに近い集団であることは論を待たない。直截的にはそれを開発し、進行させている科学者、技術者である。それを社会全体の問題として拡大して責任を拡大分担させようとするのは、問題のすり替えである。つまり無責任だ。 
 
(この項 続く)

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