「我が道を行く」経営戦略
実はヨドバシは10年3月期以来、7~8%台の経常利益率を継続している。これは安値競争を繰り広げてきた家電量販大手の中で異彩を放つどころか、実に優れた経営実績を残してきた。ビジネスモデルの際だった強さを示してきたのがヨドバシカメラだ。
継続した経営実績には、必ず裏打ちされた優れた経営戦略がある。ヨドバシの「我が道を行く」経営戦略の真骨頂はどこにあるのか。
まず大きな要因として、非上場の同族企業である点が挙げられる。藤沢昭和・現社長が1960年に創業し、当初は「街のカメラ屋さん」だった。他の大手家電量販店とは異なり、業態が大きくなってもいたずらに多店舗展開に走らず、大都市の駅近立地にこだわり、店舗数は今でも21にとどまっている。ここ3年間は新規出店をしていなかったが、7月17日、さいたま市のJRさいたま新都心駅前の商業施設「コクーン3」に、埼玉初出店となる「ヨドバシカメラさいたま新都心駅前店」を出店する。ヤマダが店舗数1000を超え、縮小に動き始めたのと対照的だ。
(この項 続く)
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