本書は、クリステンセンが行ったハーバード・ビジネススクール(HBS)での最終講義をまとめたもの、とされているが構成やボリュームを見ると相当手を加えて整理したものだ。
共著者二人は普通だと編集協力者として記されるのだろう。かといって、ゴースト・ライターとして関与したわけでなく、クリステンセン教授の真摯な呼びかけが書の中からわき上がってきて、思わず経営者読者も粛然とさせられる。
各章は経営学セオリーの紹介と解説から始まる。当代筆頭の経営学者によるものなので、それもおもしろい。しかし、著者の企みは、それらのセオリーを、を卒業しようとしているこれも当代最高のビジネス・エリート達のプライベートな幸福の実現に応用して欲しいというものだ。
そのような執筆動機として二つのことが読み取れる。それは、、、
(この項 続く)