シャープ元副社長の佐々木正氏はまた、同社が近年台湾ホンハイ社や韓国サムソン社との資本提携で、迷走して来たことに触れ、
「共創は不可能を可能にする力です。シャープには違う文化を受け入れる素地が時代とともに失われてしまっているように見えます」
と、コメントしている。
ところが、その直前には
「シャープは、独創が上手な会社です。(略)でも他社と組んで新しい価値を生み出す『共創』が下手でした」
としている。これは、上述した「この頃共創が下手になった」というコメントと全く矛盾する。二つを結ぶと、「この頃下手になった、でも昔は下手でした」?
何のことだ。
そこそこではそれらしいことを語る。しかし、時系列で読んでみると一貫性が無い発言をする人には気をつけた方がいい。そもそも98才の方をまともなインタビューに引っ張り出したジャーナリストの見識を疑う。
インタビュー全体を通じて佐々木氏は「松下と異なりシャープは自前主義でやって来た」
ということを誇っている。しかし、これは実は、、、
(この項 続く)