iPadミニが発表された。タブレットで他社が7インチ画面の分野で先行しているので、そこへのダウンサイズ化参入ということだ。スティーブ・ジョブスが死んだ後、最初の主要な新製品ということでもある。
ジョブス時代の新製品群と比べて、iPadミニは下記のように「チンケ」な性格を有する。
1.他社が確立した分野への後期参入。
2.他社の同様製品と比べて「画面がxx%(一桁)大きい」など、既存機能での差別化を訴えている。iPhoneやiPodの時のような革新性がない。
3.「品質がよい」とのことで高価格を設定。革新性が無いのに、性能の差別化だけで2倍の値付けが受け入れられるのか。
iPadミニが失敗作だとは思っていない。ジョブスの時代のような革新性や圧倒的な差別点を欠いてきている。中期的には、競合の製品と横並びになっていくことだろう。そして、メーカーとしても全体的に、現在のような突出した存在ではなくなっていく。失敗ではないが、「一人勝ちの終わり」の始まりだ。ジョブスの偉大さを締め括るストーリーとなってきた。
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