日経BP社、2008年刊。著者はヨーロッパの著名ビジネス・スクールIMD(スイス)の教授。
副題に「ハロー効果という妄想」とあり、原題もThe Halo Effectという。ハロー効果とは「挨拶の効用」ではなくて、「後光(ハロー)」による錯覚」という意味。先に名声が確立してしまうと、後付けで何でも褒められてしまうが、それらは妄想だ、というセオリー。
著者はこのセオリーを使って、先行した戦略セオリーの著名本を批判している。中でも『エクセレント・カンパニー』と『ビジョナリー・カンパニー』が主要なターゲットとされ、多くのページが割かれている。歴代最大のビジネス・ベストセラー2書を選んで攻撃したところに著者の粘着質的性格を読んだ。
(この項 続く)
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