フィル・ローゼンツワイグ |
「ビジョナリー・カンパニー」とされた17社について「その後の業績の検証」をしたところは、私が「エクセレント・カンパニーのその後」で行ったのと同じ手法。異なるのは、「エクセレント・カンパニー」とされた14社(邦訳で残された事例)では、私は「そのうち10社については消え去ったか、他社に吸収されたか、4社を残して見る影もない」としたが、ローゼンツワイグによる「ビジョナリー・カンパニーのその後」は、S&P500(つまり大手企業)の平均と対して変わらない凡庸さ、ということだ。
さてさて、「エクセレント」にしても「ビジョナリー」にしても、選出手続きの学的正確さに疑義が出されたわけだが、それでは2書が提出した「理想の会社像」はすべて無効となるのだろうか。それについては別の機会で書くことにした。
(この項 終わり)
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