経営戦略に関する欧米アカデミーの学説を概観する書。「セオリーのカタログ」と思えばよい。私も手元に置いて、資料として重宝している。今度、とある原稿を書くために再通読したので、書評として再掲載。
発刊年が1999年ということもあり、20世紀における欧米の戦略アカデミーで主要とされている文献が渉猟され、整理されている。ミンツバーグは本書で10のスクール(学派)を立て、分類・概説・批判をしているわけだ。逆に言えば、本書で触れられていない文献は―あちらではー大したものではない。
日本からの学説が世界発信していないことに気が付く。野中郁次郎、伊丹敬之が例外のように登場しているだけだ。英語文献による積極的な発言がないと世界では通用しない。日本のアカデミーもあちらの学説を紹介するだけにとどまって欲しくないと願う。
0 件のコメント:
コメントを投稿