ナツメ社、2004年刊。
イラストや図表を多用して、ゲームセオリーを分かりやすく説明しようとしている。よく分かったことは、
「ゲームセオリーはやはり経営戦略としては役に立たない」
ということだ。
経営を巡る要素をあまりに抽象化しているし、プレイヤーが全員が合理的な判断、行動をとるなどあり得ない設定に基づいている。数学者が例えば「フェルマーの最終定理」とか「ABC予想」にうつつを抜かすのと同様な、単なるロジック・ゲームだ。
現代のゲーム理論の最大権威とされるアリエル・ルービンシュタイン(イスラエル)自身が、今夏
「ゲームセオリーは実用には全く役に立たない」
と、コメントしている。
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