2019年6月13日木曜日

LIXIL創業家・潮田氏、敵前逃亡連発の“道楽経営”で6万人企業は経営できない(3)

一部報道では、2グループの対立が先鋭化していけば互いに相手候補を否認することも含む委任状闘争(プロキシーファイト)の可能性も指摘されていた。

しかし、株主総会が迫っている現時点でその動きが始まっていないこと、本格的にプロキシーファイトをするには双方に多額の資金が必要なことから、その実現の目は少ないと私は見ている。会社側がそれを行えば、株主や社会からの非難を浴びることになるだろうから、抑制的にならざるを得ない。

LIXILの定款では取締役の最大定数は16名なので、双方の候補全員が選出される事態もありうる。その場合は、株主総会後に初となる取締役会で代表取締役およびCEOが選出されることになるので、どちらのグループから選出されるか、大いに興味が持たれる。

 現状での候補者数が同数なので、瀬戸氏側が恐れているのは、会社側が(つまり指名委員会が)さらに候補者を追加することだ。ただし、私はそのような事態にはならないのではないかと見ている。そんなことになると株主総会での取締役選出手続きが紛糾してしまい、今回の成り行きがLIXILほどの大企業のガバナンス不在として、ますますクローズアップされてしまうからだ。

逃亡と言われるか、潮田氏の唐突辞任


(この項 続く)

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