タテカンは屋外広告物ではない、言論機関だ
上記の定義により、京大のタテカンは営利を目的としない、政治的なものや主張を述べたものも含め規制・指導の対象となるとしているのだ。この秋、京大への指導を強めたのは「京大といえども特別な存在と認識していない」(京都市役所広告景観づくり推進室)という立場もあるうえに、今まで指導を受け入れてきた町の商業施設者が「どうして京大だけ特別扱いなのか」という苦情を寄せたともいわれているが、確認はされていない。
玉川徹氏は前出番組内で「そんなことを言う人は前からの京都人ではないのだろう」と京都人的なコメントをしていた。京大生は伝統的にタテカンに対して寛容だ。現役の京大生も番組内で「京大生はタテカンが大好き」と、あっけらかんと話していた。
そして過去の京大総長、副学長も以下のようにタテカンを許容してきた。
「立て看板は京大の文化です。思想性のある立て看板は他大学にはないし、禁止することはないと思っています」(尾池和夫氏、04年時総長)
「立て看板は京大生の大事なコミュニケーション手段。無くそうというつもりはありません」(東山紘久氏、04年時副学長)
(この項 続く)
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