実業家という前に、大教養人としての出口さんに圧倒される。私が今まで実際にお会いした経営者の中で、出口さんの読書量は間違いなく3本の指に入る。もしかすると一番かもしれない。
そして出口さんの読書とは、ビジネス書や経営書のレベルをはるかに超えている。西洋、東洋、中近東に関する歴史書をとてつもなく読み込んでいて、造詣が深い。小説や宗教、心理学などの社会学系など「あらゆるジャンルを乱読」してきたそうである。
「とりあえず、ということでお薦めするなら岩波文庫です」と以前、出口さんは経営者ブートキャンプで話してくれた。
「古典といわれるものを読めばいいのです。長い時間に洗われて残って古典といわれるようになった書物は、おのずとそれだけの価値があるのです」
「現在起きることは、必ず過去に起こったことの焼き直しです」
そしてお話のテーマは、ビジネス上の意思決定に及んだ。
「知識により見識を高めておけば、直感的に意思決定ができるようになります。迷うことがなくなるのです」
(この項 続く)
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