以降30年近くの長きにわたって経営に当たってきたところ、12年に米国子会社が取り扱い商品に関する営業用ファックスを一方的に顧客へ送ったとして、集団訴訟を起こされた(14年に10億円強の和解金支払いで解決)。また、子会社が累計約20億円もの架空取引をしていた事件も発覚。13年3月期は、タカラとトミーが合併して以来初の赤字71億円(当期利益ベース)を計上してしまった。
一連の事態を受けて、富山氏が「経営職を譲ろう」と決断する至ったことは想像に難くない。
小粒な経営改革
『ガイア』を見る限り、メイ氏は社員とのコミュニケ―ションを重視するタイプの経営者のようだ。社長室のドアを開け放しておいて、アポなしでの社員の来室ミーティングを歓迎している。
(この稿 続く)
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