「企業マーケティング大学」
P&Gが手放した、輝くようなブランド群に圧倒される。同社の場合は、数百に上るブランド群を買ったり売ったり育てたりして、そのポートフォリオを柔軟に組み替えてきた。
強みの源泉として注目すべきは、P&Gの「ブランド・マネジャー」制である。他の企業では「プロダクト・マネジャー」と呼ばれることもあるが、その規範となっているのはP&Gだ。
ブランド・マネジャーは担当したブランドについて、世界中でのビジネス展開に責任と権限を持つ。R&D(研究・開発)から生産計画、マーケティング、そしてもちろん売上高と利益責任にも同様である。よって、P&G社内にはブランドの数だけ企業家がいるという状況だ。
(この項 続く)
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