相次ぐメガ・リテールの破綻
業績低迷について、山田氏の悩みは深い。連結の年商は11年3月期に2兆1500億円とピークを記録し我が世の春を謳歌したが、その後は減少の一途。15年3月期では売上高1兆6643億円(前年同期比12.1%減)、営業利益199億円(前年同期比41.9%減)、経常利益355億円(前年同期比29.2%減)という結果に沈んでいる。
実店舗の巨艦主義に走ったメガ・リテール(大規模小売企業)が破綻した例は記憶に多い。百貨店ではそごうが、総合スーパー(GMS)ではダイエーがそれぞれ一時は栄華を誇ったが、前者は小売業としては当時(00年)日本最大の負債を抱えて民事再生法を申請し、後者も経営破綻して今年1月イオンに救済合併された。
アメリカでも全米最大の百貨店チェーンだったシアーズ・ローバックが、不振のため05年に業界下位のKマートに実質救済合併された。家電量販店では全米に4400もの店舗を展開していた業界2位のラジオシャックが、今年2月に倒産した。
(この項 続く)
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