M&Aは「企業買収」と訳されている。Merger & Acquisitionの略だ。Mergerは「合併」、Acquisitionは「獲得」である。
しかしこの頃アメリカで使われ始めたのはAcqui-Hireという新語である。「(企業を)獲得して(その社員を)雇用する」という意味である。IT系企業などで開発技術者を一人一人採用するのが難しいとき、その技術を有する企業を会社ごと買収してしまう。当該技術者を数十人、数百人単位で新規雇用するのと同じことになる。
日本でも発展途上の会社でさらに急成長を望む場合は、このアクハイアー型のM&Aを意識的に実行したらいい。問題は、企業取得した後の、社員たちをいかに持続できるか、歩留まりをどれだけ確保できるか、ということになる。
(この項 終わり)
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