2018年4月4日水曜日

カルビー、8年連続大増収を遂げた松本会長が、退任しなければならない理由(1)

IR通信2014年8月22日号より
カルビーは3月27日、松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が6月下旬の株主総会後に退任する人事を発表した。松本会長は2009年にジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人のトップからカルビーの代表取締役に就任してから9年、大幅に業績を伸ばしてきて、同社のカリスマ経営者といわれてきた。

 突然の辞任発表を訝る声も多いのだが、私は2月の本連載記事で松本会長の離任を促していた。カリスマ経営者とされる松本会長にそのような提言をしたのは、私が見た限り、その時点ではほかに見当たらなかった。

 松本会長はなぜ突然辞任したのか。プロ経営者がぶつかる壁について解説したい。

歯切れの悪い退任会見


今回の退任発表は突然のことで、大きな驚きをもって迎えられた。というのは、松本会長があえて退任しなければならないような事案・案件、業績の絶対的な不調などがカルビーには見当たらないと理解されているからだ。

(この項 続く)

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