2018年4月6日金曜日

カルビー、8年連続大増収を遂げた松本会長が、退任しなければならない理由(3)

「3月中旬の週末、栃木県内で開かれた、カルビーの社内イベント終了後のこと。松本晃・会長兼CEOは一緒に食事をしていた伊藤秀二社長に、唐突に切り出した。『僕はもう今期で降りるわ、いい潮時だよ。僕が辞めた後も伊藤さん、カルビーをよろしくお願いします』」(3月29日付東洋経済オンライン記事『カルビー、「カリスマ経営者」突如退任の理由』より)

 この日を境にカルビー社内は大騒動となったと見られるし、3月27日に発表記者会見が行われるや、今度はカルビー外部のメディアも一斉にその理由などを憶測する状況が出現した。

2月に退任勧告をしていた

 私は2月16日記事『カルビー、突然に急成長ストップの異変…圧倒的ナンバーワンゆえの危機』で、このカリスマ経営者に対しての次のような言葉を贈った。

「私も経験したことだが、外から乗り込んだプロ経営者も数年すると、改革のカードを切り終わってしまって、手詰まりになることがある。松本会長が活躍するステージを変えることも有用なこととなるのではないか。新天地でさらなるトラック・レコードを積み上げるのはどうだろう。」

(この項 続く)

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