2016年6月16日木曜日

沈み始めた大塚家具 父・勝久氏は春日部店で娘と正面対決 かぐや姫は月に登れるか(4)


大塚久美子社長の経営で大塚家具は低迷している。

戦略的には勝久氏の高級路線を否定して中級路線に打って出ようとしていると理解できるのだが、それが徹底しないか、消費者にうまく訴求できていないか、だ。パブリシティ的には昨年の経営権争奪合戦からこれ以上無い注目と露出があるのだが、それを活かす知恵が足りない。つまり戦略が無いか、的を外れている。

 

2009年3月の株主総会で久美子氏は社長に就任したのだけれど、その年の年商は580億円だった。

爾来、今回の年商下方修正見込みに至るまで久美子社長の経営の元、大塚家具が600億円以上の年商を記録したことは一度も無い。ちなみに同社の最高年商は2003年の730億円だった。

勝久氏が2014年に久美子社長を更迭したのも理由の無いことではなかったし、会社のトップもボトムも何年も低迷させている経営者はその資質を問われる。
 
(この項 続く)

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