2015年10月25日日曜日

三菱重工、大型客船建造の巨額損失をバネに解体的改革始動 仏アレバは絶対に買うな!(5)

宮永氏のような戦略経営者はどんな結果を出せるのか。同氏が実質経営を担う前、11年度から13年度までの3年間で、同社の年商は41%以上伸びてほぼ4兆円に、営業利益は2.6倍の2961億円となった。同社の業態と規模からすると、この成長と利益の増大は素晴らしいものだ。

アレバ買収


 さて、この秋に同社が逡巡している案件が、仏原子力大手アレバからの出資要請である。世界の原子炉メーカーでは、東芝が米ウェスティング・ハウスを買収し、日立はGEと手を組んでいる。

 三菱重工に残された花嫁はアレバだけ、という状況なのだが、私は同社がアレバと組むことには反対だ。大赤字に沈んでいるアレバと組むのもリスクがあることだし、出資が要請されている原子炉製造を担うアレバ子会社アレバNP社には、仏電力公社が半分以上の資本を持ち続けることが決まっている。

(この項 続く)

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