2015年10月7日水曜日

驚異の絶好調!ネスレ、「ジャパン・ミラクル」を起こした「唯我独尊」経営?(2)

高岡浩三社長は「21世紀型のマーケティング」と呼んでいる。2大商品というと、「キットカット」と「ネスカフェ」だが、本稿ではネスカフェに焦点を絞って「マーケティングの4P」に当てはめて解説したい。

新製品のために業界団体を脱退


マーケティングの4Pとは、Product(商品)、Price(価格)、Place(流通経路)、Promotion(販売促進)を指す。

ネスカフェというProductは、13年に生まれ変わった。ネーミングも「インスタント」から「レギュラーソリュブル」に変更。ソリュブルとは「溶ける」という意味である。そのコーヒーは一見すると以前の「ゴールドブレンド」のようだが、焙煎したコーヒー豆の微粉末が直接添加されているのが従来品と異なる。賞味してみると、あくまで筆者の感想だが、確かに従来のインスタントコーヒーよりおいしい。

 Priceも強気で、10月に発売される「香味焙煎 究み」の希望小売価格は1800円(35グラム)と、即席コーヒーとしては圧倒的に高価格だ。
 
(この項 続く)

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