- 松尾聡先生は、学習院大学国文科の教授で源氏物語がご専門だった。三島由紀夫が学習院中等科、高等科時代の恩師だった。
- 松尾先生が三島を悼んだ文章で、
- 「君が出した作文を添削しようとすると僕はいつも絶望的な気分にさせられた」
- と書かれていたのを覚えている(これは引用でなく、私の記憶による大意だ)。
松尾先生は研究書はもとより高校生向けの参考書までの本当に多くの著作があった。『源氏物語 全釈』(筑摩書房、1961)という晩年のライフワークがあり、6巻まで出されたところで業を終わられないまま、帰らぬ人となった。
先生のお訳はというと、、
(この項 続く、 しかし飛び飛び)