日本経済新聞出版社、2012年刊。
経営戦略を立てる際に注意すべき、そして意味ある示唆に富んでいる本だ。新世紀になって欧米アカデミーから出て来た戦略セオリー本の中で高い地位を占めた、と評価できる。
本書の、経営書としての価値の高さの1つの要因として、その視野の広さがある。企業事例だけではなく、実際の戦争や国際関係の事例などを幅広く取り上げ、歴史や外部事象から経営戦略の有効性などに演繹してくるような記述がそれだ。
しかし、それらのことは経営戦略の本質に関しては周辺的で補強的な記述でもある。本書の真骨頂は、経営戦略の構造に関しての認識と、それらの重要性についての解説だと言える。幾つか簡単に解説すると、、、、
(この項 続く)
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