2012年8月10日金曜日

ホンダ2輪車での北米進出ケース (2)

BCGの報告書では、経験曲線やシェア争奪、アメリカの中産階級への小型オートバイ販売という新セグメントからの参入という、ホンダが取った戦略について解説されている。 
同報告書の一部を 要約抜粋すると、
「ホンダは一貫した構図を示している。彼らのマーケティング戦略は、大量生産車種の開発に向けられ、成長性とシェアの獲得に多くの関心が寄せられている」
 (以上、ミンツバーグ『戦略サファリ』による)。

つまり、ホンダが北米の2輪車市場を席巻したのは、小型オートバイ・スーパーカブによる下部市場からの参入という、極めて整合の取れた戦略によるモノだ、として同BCG報告書はホンダの参入戦略による大成功を綺麗に描き出した。

この報告書は、ハーバードBスクールがホンダの成功に関するケース・スタディを作成する際の基礎資料と成った。そしてそのケースは、規範と成る戦略的行動を教えるために多くのMBAスクールで使われたわけである。

ところが、、、 (この項 続く)

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