ナナ・コーポレート・コミュニケーション、2005年刊。書名にかぶせて、「小説」と謳っている。
元コンサルタントという麗子ママにアドバイスを求める化粧品トップメーカーと、そこをクライアントとして智恵を絞る大手広告会社を設定し、若年男子向け化粧品のリバイバル・ストーリーを展開している。その展開の間に、近年のマーケティングの施策や整理の仕方などのセオリーを1章ごとに説明している。
読みやすく、おもしろいので、通読しているうちにこの頃実際に大手クライアントと広告会社が展開している手法(ここでは特にb-to-c)が理解できるようになっている。優れた仕掛けと文章力、そして専門知識。医学ミステリーで傑出している海堂尊(本職は医師)を彷彿させる。こんな才人がいるんだ。
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