美点の第2は、回復プログラムの「時間枠」が示されていることだ。
売上げと利益の減少という負のスパイラルに陥っている企業にとって残された時間は少ない。というのは、その負のスパイラルは加速するものだからだ。拱手傍観などしている雇われ経営者が任に当たっていれば、その企業はあっという間に地獄の淵を覗く。
三枝氏が2年という時間枠で回復プログラムを走らせようとしたことは正しいし、「駄目なら廃業だ」と背水の陣を張ったのも実に正しい。プログラムの策定に6月というのが時間がかかったかな、と思うがそれは僅かな瑕疵と言うべきだろう。
(この項 続く)
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