市場創造の方法論を示すとしているが
結論からいえば、批判を覆すほどの反論はなされていなかった。新著は端的にいえば、新しい市場領域を開拓するための指南書である。その方法論として、著者は次の「5つのステップ」を提言している。
1.準備にとりかかる。
2.現状を知る。
3.目的地を思い描く。
4.目的地への道筋を見つける。
5.戦略を絞り込み、実行に移す。
これらのステップを進行させるための戦略ツールとして、「PMSマップ」や「戦略キャンパス」の活用を提言しているのは、13年前の一作目と同じだ。一作目ではしかし、上記に該当する方法論として次の「4つのステップ」を提言していた。
1.目を覚ます。
2.自分の目で現実を知る。
3.ビジュアル・ストラテジーの見本市を開く。
4.新戦略をビジュアル化する。
一作目から新著ではステップが一つ増えているが、それは構わない。13年間の研究の成果と受け止めることができる。しかし、両者の個別項目の表現の違いや、それぞれの個別項目が示した具体的な方法論は大きく異なっている。
(この項 続く)
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