Uberは新興企業にして大企業
――Uberのサービス、そして会社自体もまだ新しいものですよね。
高橋 はい、2009年に米サンフランシスコで創業されました。最初のサービスはUberBLACK(ウーバーブラック)というもので、ハイヤーを配車するサービスです。これはどちらかというとプレミアムなもので、黒塗りの高級なハイヤーを配車します。実は私が初めてUberを利用したのも、このUberBLACKだったのです。
当時私はサンフランシスコでソニーの投資部門に勤務していました。12年に友人とコンサートに出かけて帰ろうとしたら、バスも終わり、タクシーなどがまったくつかまらない状況になってしまいました。
途方にくれていると友人が「問題ないよ」と言って、スマートフォン(スマホ)を操作しました。すると魔法のように数分のうちに黒塗りのハイヤーが現れ、私たちを迎えてくれました。友人は行き先を告げることもなく、まるで自分のお抱え運転手であるかのようにしていました。到着して、降りるときも支払いをしません。聞くと、事前登録したクレジットカードで支払いまで済んでいるというではありませんか!
それまで、シリコンバレーで投資事業を担当していて、Uberについては毎日のように聞かされていました。しかし、あの夜の出来事は本当に衝撃的でした。
(この項 続く)
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