若い女性のファッションに対する購買額や頻度を想像すると、ゾゾタウンでの購買慣行を形成した顧客は、その分野での同サイトへの集中を高め続けていることが読み取れる。
顧客が集まればメジャーなアパレルまでも集まってきた
ファッションEC業界でのゾゾタウンの圧倒的な地位は、いくつものマーケティング的な施策の結果だ。出品されているアイテムの色や細かなサイズの表示はもちろん、複数商品を試着したモデルによるコーデ(コーディネーション、組み合わせ)の提案などだ。コーデ提案などだけではなく、試着写真のモデルの身長や試着させたアイテムのサイズなどを明記して、顧客にイメージを湧きやすくさせている。
また顧客が以前に買ったサイズを知らせる機能があるなど、現物に触れることなく洋服をネットで買わせる、ということでゾゾタウンは「かゆいところに手が届く」サービスを開発、提供してきたのだ。
さらに16年11月に「つけ払い」制度を導入した。購入してから2カ月後の支払いでよい、という制度で、顧客の衝動買いを高める施策である。これは、未成年者の購買と絡んで論議を引き起こしているが、売上増には寄与している。
(この項 続く)
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