2013年5月4日土曜日

『生き方』 稲盛和夫 書評172(1)

サンマーク出版、2004年刊。ご存じ京セラの創業経営者。松下幸之助亡き後、経営哲学ということになると稲盛氏だろうということになる。世の経営者達が「カネだけじゃあ無い筈だ」と思うようになると、まず開き出す書物だ。

実際、とても売れている、というより読まれている。アマゾンの読者レビューには本日現在で170以上もの感想が書き込まれている。

本書は経営書というより、宗教を説いている本だ。稲盛氏は実際に得度を済ませている在家坊主である仏教宗教家だそうだ。本書に掲げられているお写真を見ても、営利を求める経済人の顔ではなく、悟りを開かれた慈愛に満ちた容貌をなさっている。

これらのことは皮肉でも何でもない。

(この項 続く)

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