そのための市場へのメッセージ発信方法はいろいろある。インパクトのある方法のひとつが、自社に関する書籍を発行するという手である。ビジネスや商品そのものだけでなく、それを創業して現在刻苦精進している経営者自身のストーリーを書き込むことも、書籍としての魅力を増す。
自社、または自分に関する本を上梓することは、極めて有効なマーケティング施策であることは間違いない。単なる自費出版ではない、「ブランディング出版」とはどのような出版形態なのか。本を出す費用は約500万円だという。
商業出版で印税は10%以下
私は現在までに20冊以上の著書を上梓している。1987年に『アメリカンビジネススクール決算期』(新潮社)というMBA留学記を新潮社から出したのが最初だった。この処女出版が幸い結構なベストセラーとなり、90年代のMBA留学ブームの契機となった。
同書は、いわゆる「持ち込み原稿」だった。
(この項 続く)
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