2016年11月16日水曜日

また最高益の日本電産、課長千人採用の異例宣言…ソフトバンクと真逆の「堅実」拡大経営(4)

また、社員の働き方にも変化が起きているという。


「残業を大きく減らしました。減った分は社員に還元します。半分をたとえば語学研修に使うなどしています」


「生産効率の改善で大きな効果を上げ始めたのが、工場のIoT化です。」


 IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)とは、製造機器をインターネットで結んで管理することだ。その詳細について聞かれた社長は「他社に漏れては」との理由で明かさなかったが、こう述べた。


「片山(幹男氏、元シャープ社長)チームが大きな貢献をしてくれた。自動化で今まで7500名相当の現場要員を減らせたし、来年3月までにさらに同様な効果を見込んでいる」


 日本電産はIoT化への取り組みを同社の英語名にちなんで「Nidecスマート・ファクトリー」と名付けており、「今後順次当社の世界中の工場に導入したい」と、大きな費用削減効果余地があることを示した。

(この項 続く)

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