オペレーション経営を追い求めてきた
野中社長は、しまむらの3代目社長だ。しまむらは、創業者の島村恒俊(のぶとし)氏が初代社長(在任:1953~90年)として88年に上場公開した。中興の祖ともいえる藤原秀次郎氏が2代目(同90~2005年)を務めた。初代以外は創業家ではない、従業員社長だ。
ユニクロがSPA(製造小売)というビジネスモデルを確立して成功したのとは対照的に、しまむらは基本的には流通小売業である。つまり、仕入れたものを販売するという、形態としては従来型の小売ショップチェーンだ。しかし、2代目の藤原社長が開発したのは、ユニクロとは異なるビジネスモデルである。
(この項 続く)
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